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第二十三話 染み付いた甘い匂い

مؤلف: 白蛇
last update تاريخ النشر: 2026-08-01 17:02:17

 凜りんはソファの上で膝ひざを抱え、テレビの画面を眺めていた。バラエティ番組、ドラマ、どれも凜の耳を擦すり抜けていくだけだった。

 もうすぐ日付が変わるというのに、理玖りくからは何も連絡がない。

 凜のお腹が小さく鳴った。昼に食べたトンカツ以来、何も口にしていない。

 夕食を作ろうかと思い冷蔵庫を開けみたが、冷凍食品と飲み物程度しか入っていない。

 買い出しに行こうかとも考えた。

 けれど、昼間の理玖の顔を思い出した瞬間、足が動かなくなる。

――このぐらいなら、怒られない、よね……?

 キッチンの棚の中から、カップ麺を一つ取り出した。

 この八年ですっかり舌に馴染んだ濃い醤油味が、じんわりと胃に溜まっていく。

 理玖の許可なくカップ麺を食べた罪滅ぼしも含めて、ローテーブルに置きっぱなしのままにされていた理玖のマグカップを洗う。

『皿洗いなんて時間の無駄だ』

 理玖がそう言っていたのを思い出し、食洗機を
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